【特別決議】 教職員の皆さんへのアピール
憲法・教育基本法を守るたたかいに立ち上がりましょう
米英の始めたイラク戦争に大義がなかったことが明白となりました。国際的批判が高まりイラクから撤退する国が相次いでいます。一方、小泉内閣は、イラクへの自衛隊の「派遣」を「多国籍軍」の一員として継続しています。アメリカ追随の姿勢はとどまるところを知りません。
国際的な窮地に陥ったアメリカは、アーミテージ国務副長官などの発言に見られるように、あからさまに憲法九条の改悪を迫っています。宜野湾市の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事件では、いまだに日本の主権がアメリカに侵害されている事実をあきらかにしました。
国会では、自・公・民三党による改憲の動きがかつてなく強まっています。そのねらいの中心は、憲法九条改悪であり、日本を再び「戦争する国」にしようとするものです。これと連動し、教育基本法を改悪する動きが一気に加速しています。9月には公明党が教育基本法の改悪法案の作成作業開始を了承したことから、来年の通常国会での強行が予想されます。
「戦争する国」を支えるために「愛国心」を植えつけ、教育の機会均等を形骸化し少数のエリートづくりを露骨にめざす教育基本法改悪の危険なねらいは、「子どもの成長を支えるゆきとどいた教育を」という父母・国民、教職員の願いとは全く相容れないものです。
大江健三郎氏はじめ9氏が呼びかけた「九条の会」は大きな国民的反響を呼んでいます。立場のちがいをこえて、「九条を守れ」という世論を大きくしていくために力をつくしましょう。
憲法と教育基本法は一体のものです。個性を大切にし、豊かな人格形成をめざす教育が、「お国のために命を投げだすことをいとわない人間」をつくる教育に変えられていく危険性をひろく国民に知らせ、教育基本法改悪を全力をあげて阻止しましょう。
学校と教職員の管理統制の強化をねらう教職員評価制度、学校評価制度などをはね返し、いまこそ生徒参加、父母・地域との共同の開かれた学校づくりを本格的にすすめましょう。
教職員組合運動の原点である「教え子を再び戦場に送るな」という私たちの決意にご理解をいただき、平和と教育を守る国民的対話をひろげ、憲法・教育基本法を守り生かす歴史的な運動を職場・地域からともに起こしていくことを呼びかけます。
2004年10月11日
愛知県高等学校教職員組合第212回中央委員会